京田辺市の新たな特産品?無農薬の「京都れもん」を京都の酒造ベンチャーがお酒にします。

茶の産地 京田辺市のレモンプロジェクトの背景

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▲京田辺市の玉露とレモンの畑

京田辺市は玉露の産地。茶畑は日当たりのよい斜面を切り開き作られています。玉露は新芽のアミノ酸とカフェインを増やすために黒い覆いをかけて火にあたらないようにして育てます。収穫も新芽だけを手摘みし、茶葉への加工も通常とは異なります。
膨大な手間のかかる開墾作業を先人たちが行ってくれたからこそ現代でも日本茶という文化が成り立ちます。

しかし食の欧米化や農家の高齢化などが原因で玉露作りを廃業する農家が相次ぎ、現在玉露づくりを行っている農家は6件ほど。放棄された茶畑は10年もすると雑木林になってしまい茶畑として再建するには根と切り株を除去する開墾作業から始めなければいけません。現実的には不可能です。
茶園荒廃が進行し、産地衰退が懸念されています。

収穫が手作業になるが人手が集まらない、玉露自体の需要が減り価格が下落していること、後継者不足による農家の高齢化など問題の多くは農業経営の問題です。
茶畑は日当たりがよい斜面に作られているので茶とは別の作物の栽培で経営が安定すれば茶づくりは産業として残ります。

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▲京田辺の新たな特産品を目指すレモン

京田辺市では高齢化しても省人数で育てられる作物としてレモンが注目されています。レモンはジャムなどの加工品が作りやすい、条件がそろえば年3回の収穫が可能、と収益性が高く、レモン栽培を研究する京田辺市レモンプロジェクトが行われています。特産物を生み出すきっかけになると考えられています。

インターネットの発達で生産者と直接の取引が珍しくなくなった現在でも、マンゴーなどの高価格帯のものを例外として野菜や果物などの農作物の直接販売は伸び悩んでいます。通信販売は送料がかかるため単価が安い農作物はまとまった量で送らねば割高になります。しかし10kg、15kgといったサイズでの販売に需要があるのはミカンなど一部の作物だけです。一般家庭はもちろん飲食店でもレモンを10kg単位で仕入れることはマレです。レモンはネット通販には向かない作物です。

気候や生育法などの障害を乗り越え京田辺市でレモンの栽培が根付いたとしても、通信販売に向かないレモンが特産品として経済的に成り立つには加工品を生産して単価を上げる必要があります。

レモンの匠「黒川 京重」

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▲皮ごと食べれるレモン「京都れもん」を作っている黒川京重さん

京田辺市のレモンプロジェクトでの試験栽培を除いて、現在唯一レモンを農家として栽培しているのが黒川京重さんです。市職員と茶園経営の2足の草鞋を履く兼業農家です。数年前からレモンの栽培に取り組んでいます。斜面に脚立を立てるのは危ないので低木栽培をおこなっており、樹高は2m程度。冬の寒さに強い品種を植え、害虫と鋭いトゲに苦戦しながら栽培を続けています。
「安心して皮ごと食べられるように」と無農薬で有機肥料のみを利用しており、京都れもんというブランドを立ち上げ、レモンのネット直販も始めました。
その他にも、自宅の庭にはミカン・デコポン・スモモ・梅などの果樹を植え新しい農業を模索しています。今年はライムを植樹しました。

京都の酒造ベンチャー「フルーツリキュールフリークス」

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▲黒川さんにならい、もぎたてのレモンを嗅ぐ弊社CEO姉崎

フルーツリキュールフリークスは京都市にある「日本一小さい酒造ベンチャー」です。問屋や酒屋に卸すのではなくネット直販で商品を販売する珍しい事業形態の酒蔵メーカです。

地域の特産品を活かした商品づくりに力を入れています。
過去にも水尾のゆずを使った柚子チェッロ、大原の赤シソを使ったシソのリキュール、丹波のヨモギを使った和のアブサン、北山丸太で作る木のリキュールなど、京都の特産品を活かしたお酒を製造しています。

メディア掲載実績(2016)

  • 5月 朝日新聞 関西版 夕刊
  • 9月 MEETSリージョナル 京都特: 京都蒸留所と一緒に
  • 12月
    • 月刊事業構想 酒造特集
    • 朝日新聞 京都版 朝刊
    • ELLE a table「B面の京都」
    • NHK総合・京都「ニュース630京いちにち」
    • NHK総合「おはよう日本」

「京都れもん」でイタリアの果実酒「リモンチェッロ」を作ります

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▲レモンの花。とても良い香りがします。

リモンチェッロはイタリアの果実酒でレモンの皮の表面の色のついている部分を薄く削りだし、高濃度のアルコールに漬け込んで色と香りを抽出したリキュールです。
イタリア料理では主に食後酒として飲まれ、メインに魚料理を食べた後の口の中の生臭みを柑橘と強いアルコールで洗い流してからチョコレート菓子などのデザートを楽しみます。
フルーツリキュールフリークスでは過去に、レモンを夏みかん、小夏(日向夏)、ユズに置き換えた、3パターンのリモンチェッロを作ってきました。

そして今回、京都府内でのレモン栽培「京都れもん」の取り組みを知った弊社フルーツリキュールフリークスは、新たな特産品を目指すべく「京都リモンチェッロ」を作ります。

フルーツリキュールフリークスでは商品開発にクラウドファンディングを積極的に取り入れており、
今回の「京都れもん」を使った「京都リモンチェッロ」も、1月下旬に商品化に向けたクラウドファンディングを行う予定です。

京都リモンチェッロのクラウドファンディングプロジェクトが成功した場合、

  1. 自社ネットショップでの一般販売と府内のイタリア料理店へのBtoBの販売を行います。
  2. 来年度以後にはインターネットを使い、越境ECでの輸出に取り組みます。

過去のクラウドファウンディングプロジェクト

問い合せ先

  • 会社名:合同会社フルーツリキュールフリークス
  • 代表者:代表CEO 姉崎亮太
  • 住所:京都市中京区西ノ京内畑町18-20
  • HP:http://fruitliqueurfreaks.com/
  • Mail:anezaki.ryota@fruitliqueurfreaks.com

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