この文章は2024年に和ぶさんの特設ページに掲載した文章です。10周年を記念して起業からの10年を振り返りました。
開業10周年のご挨拶
フルーツリキュールフリークスは2014年に開業し今年10周年を迎えました。なんというか、まぁ、いろいろありました、よく続けてこれたものだなぁと思います。これもひとえにお客様のご愛顧とご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
この10年で一番大きかった出来事はやっぱりコロナ禍で、いやーどうしたものかなと思いました。開業当初(2014)は商売のことなど何もわかっておらず
「トントン拍子で上手くいけば5年後くらいには工場立てれるんじゃねぇか?」
「売上が2,3千万あって、蓄えた頭金で銀行から何千万か借りて工場を建てよう」
という甘い目算でした。実際にはなにもかも上手くいかず思いがけないトラブルはしょっちゅうやってきて、ヒイヒイ言いながら寝る時間を削って働いていました。それがようやく収まって軌道に乗り始めたかな?と思えるようになるころには5年がたっていました。計画では2019年には新工場を建てるはずだったのです。実際には何もできず、そしてそのまま2020年からコロナパンデミックに入っていった。計画通りにはいかず難儀してたとはいえ、もし順風満帆に計画通りいけば有り金全部はたいて借金して工場を建てて次の年にパンデミックという状況だったわけで、そうなれば首が回らず、そこで冒険は終わっていました。人生、何が幸いかわからないです。経営の正解はほんとわからないです。


左:開業当初(2014) 右:10年後(2024 テレビ取材のとき 髪が白くなった)
コロナ禍の経験で理解できたのは “変なお酒を作るという商売はいろんなお酒を気軽に楽しめるバーがあって成り立つ” ということでした。インターネットでは文章と写真は乗せれるが味を表現することができない以上、実際に試してもらうしかない。直営のショールームを全国に作るなんてできるわけないのでバーに商品を置いてもらうことが営業上一番大事だ、という認識になりました。
「売れ線のみんなが欲しがるような商品は大企業が作ればいい」
「零細はユニークさを出してなんぼ」
「ここにしかないものを作るのが存在意義」
という考えは当初から変わっていません。


左:和ぶさん ヨモギで作ったアブサン 右:きなこのお酒
そういった考えからRedShiso、きなこのお酒、山椒のビターズなどバー向けの商品を作ってきましたが、今後も他にないユニークな商品(ニボシ、カレー粉、ヨモギ、桜など)を準備中です。「おもしろでは負けたくない」という関西のノリを大事にしていきたいです。
今後ともよろしくお願いします。
2024/4/1 開業10周年に寄せて
合同会社フルーツリキュールフリークス
代表 姉崎 亮太
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