京都青谷の梅で作った梅酒
開業を記念して京都のもので作りたいと思い、一般的な和歌山の南高梅を避けて京都の梅の産地の青谷の鶯宿梅を使用しました。
スッキリとした南高梅とは対照的に複雑でコクのある味わいです。
勅なればいともかしこし鶯(うぐいす)の宿はと問はばいかが答へむ
鶯宿梅は古い品種で名前の由来は「紀貫之の家の庭にあり、鶯が遊びに来ることを貫之が喜んでいた」という故事がある。紀貫之は西暦900年くらいの人なので1000年以上歴史があることになる。
これは紀貫之の死後に娘が読んだ歌で貫之が読んだ歌ではない。
帝が庭に飾る京都一の梅を献上させた。献上された梅の枝にくくられていたのが上の歌であまりにも意味深なので家臣を問いただしたところ「紀貫之の庭からとってきました」と言われた。
すでに貫之は個人だが、古今和歌集の編纂をした大歌人。その娘が「父が大事にしていた梅で家族の思い出です」「横暴です」という意思を事を荒立てぬよう歌にして帝に直訴したわけである。
状況を理解した帝は「この歌はとても素晴らしい」と歌の書いてあった札だけを受け取り「歌の褒美」という名目で梅を娘に返した。その英断によって名君と評価されこのエピソードは現代まで残っている。
「権力者のあり方」とか「権力者の横暴への折り合いの付け方」の見本として京都人の心をつかんだ。高校の古文の授業で習った人も多いはず。いろんな意味でが京都っぽくてとても気に入っている。
おすすめの飲み方
水割り、ロック、ストレート、お湯割りなど様々な飲み方が出来ます。
香りが立ちやすいので室温がオススメです。
冬はお湯割りにしても美味しいです
カキ氷やアイスクリームにかけると美味しいです。
基本情報
- 内容量
- 500ml
- アルコール度数
- 14度
- 原材料
- 梅(京都府産 鶯宿梅)
- 砂糖
- スピリッツ