新商品発売しました。白鳳を使った「桃のお酒」(限定50本)

長野県産「白鳳」をたっぷりと漬け込んだ桃の果実酒(ピーチリキュール)です。

個人的な趣味であれですが、僕は果物の中で一番桃が好きなんです。完全に公私混同で作りました。遊びで少量作っただけなので生産量は50本(500ccボトル)。全部で25リットルです。全部のボトルにシリアルナンバーを手書きしています。

ピーチリキュールはカクテルの定番で、オレンジジュースで割るファジーネーブルとかウーロン茶割りの上海ピーチ、バーテンダーは「何とあわせても美味いので腕のないバーテンは頼りすぎる」などと言います。

お酒や缶詰などの加工品は生食に適さない美味しくない桃を材料にして作っています。そこで「最高に美味しい桃を使って作ったらどうなるんだろうか」というのを試したくて遊びで作ってみたのが本商品です。

使った白鳳は凄い美味しかったですね。生で食べたとき「このまま全部味見で食べてしまいたい」と思いました。(仕事なのであきらめましたが)

味わいは、香りがとてもよいです。桃感満載です。桃は種が大きいので中心部(仁)の旨みがしっかり染み出ていてコクがあります。

実は、日本で果実酒を趣味でつける人の中では桃の果実酒は評価が低くて「梅や柑橘と違い酸味が無いので味がぼやけがち。甘いだけ」などとよく本には書かれています。

たしかに酸味がある果物は果実酒に向いていて基本的に外れがありません。砂糖を多く使用してしっかり浸透圧をかけてエキスをだしても酸味が後味をさっぱりさせるので「甘く、しっかり果物の味がして、でも口の中に甘さが残らない」というお酒になります。

桃は酸味が無い点で不利なので少量作るにとどめたのはそれが理由でした。(あと材料費が高かったです)

出来上がるまで不安でしたが飲んでみると、アルコール度数は少し高めですが、そのアルコール感が口の中をさっぱりさせるので甘さが口に残らなかったのは意外でした。

チョコレートのケーキにビターなチョコレートをあえてチャンク(塊のまま)加えることで、口の中の甘さを苦さで締めくくるのに似ています。

「酸味だけじゃなくアルコールの辛さで後味を作るのもありだな」と勉強になりました。(そういえば日本酒を作るときはよく使われる手法ですね)

取り出した桃はジャムにしました。購入者にオマケで付けています。ジャムは50個も作ってないのでなくなり次第終了です。

2015年は製造する予定はありません。 

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