梅酒を作るコツ

梅酒はそもそも一般家庭で作られていた。誰でも簡単に美味しく作れるんだ。ホワイトリカーのパックの横に書いてある「美味しい作り方」の通りに作ればいい。
でも変わったものが作りたい人もいるはず。そんな人にプロの端くれが簡単なアドバイスをしよう。

まずは梅酒作りの基本から。
1.ビンや果実をよく洗う
2.ヘタ(ホシ)をとる
3.果実をいっぱいいれる。
4.砂糖を入れる
この4つが基本だ。

梅酒作りの失敗は
A.カビが生える
B.美味しくない
の2つ。まずはカビが生えないようにすることが大事だ。

カビの胞子はアルコールにとても強いので70%以下のアルコールで死なない。よく「お酒を使って実とビンを消毒」と書いてるけど、焼酎やウォッカくらいでは無意味だ。
(うちは業務用の95%のアルコールが使えるので殺菌できる。でもコレは家庭ではちょっと難しい。できなくはないけど。)

食品衛生学的な対策法は「菌や胞子の混入を極力減らす」「繁殖しない環境を作る」の2つ。

菌や胞子は水洗いでとれる。
ヘタのところはカビが生えてることがあるのでチェックする。その時ついでにとってしまう。異物混入になるのでないにこしたことはないからだ。

胞子が入っていても「繁殖しない環境」ならカビは生えない。カビは空気がないと生きられないが、ビンの中の空気に「アルコールが3%以上含まれている」場合、繁殖しない。

ようするに「梅酒にカビが生える」って事態は「洗いが雑でカビや胞子がたくさん混入した」上で「ビンの中の空気が新鮮」なときくらいしかない。
だから「よく洗う」っていうのはとても大事なんだ。

「A.カビが生える」にたいしてはこんなもんかな。「B.美味しくない」についてはまた今度。
これは「美味しい梅酒とはどんな梅酒か」というめんどくさい話になる。でもそれについて色々考えたり試行錯誤した結果たどり着くのが「わざわざ自分で作るちょっと変わった梅酒」になるから、実は面倒くささって趣味としての深みでもあるんだ。

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